アカツキ電光戦記CD ライナーノート#4
今回は最終回、そしてちょっと固い話です。著作権について。
えー。。。面白くない話なのに、今までで一番長文です汗。
アカツキ電光戦記サウンドトラックの著作権については、
■SUBTLE STYLE 制作物の著作権と二次使用のガイドライン
に書かれております。興味ある方は是非ご覧ください。
簡単に言うと
・著作権は全てSUBTLE STYLEが持つ
・非営利なら(P2P、torrent以外は)基本的に二次使用OK。
です。
「アレンジしろ」とか「自分で演奏しろ」とか、どこかの管理団体の様にコマカイ事は言いません。
楽曲データそのものを使って頂いて構いません。むしろ使って下さいw。
(いや、音楽は大抵すげ替えられる側なのは重々承知してますw)
著作権と二次使用について、なぜそうしたか?を書いて行きます。
続きでどうぞ。
えー。。。面白くない話なのに、今までで一番長文です汗。
アカツキ電光戦記サウンドトラックの著作権については、
■SUBTLE STYLE 制作物の著作権と二次使用のガイドライン
に書かれております。興味ある方は是非ご覧ください。
簡単に言うと
・著作権は全てSUBTLE STYLEが持つ
・非営利なら(P2P、torrent以外は)基本的に二次使用OK。
です。
「アレンジしろ」とか「自分で演奏しろ」とか、どこかの管理団体の様にコマカイ事は言いません。
楽曲データそのものを使って頂いて構いません。むしろ使って下さいw。
(いや、音楽は大抵すげ替えられる側なのは重々承知してますw)
著作権と二次使用について、なぜそうしたか?を書いて行きます。
続きでどうぞ。
まず、なぜ著作権を自分たちで持とうと思ったか。
曲についてはこういうゲームBGMの場合、自分一人でほとんど作っているので演奏権や原盤権等の問題が無いから管理は楽だ、というのは確かにあります。
それ以外にも:
・管理団体に預ける事で、制作者側も足を引っ張られる事があるから
・パブリックドメイン(著作権放棄)にすると、別の問題が起こる可能性があるから
・自分たちで持って当たり前だろ?そこまでやってこそクリエイター/アーティストだろ?
というのがあります。
「オーケン事件」の例(真偽の程はさておき)においても、著作権を預ける事でトラブルが起こっています。
こういう「自分の作った著作物を自分の思い通りに出来なくなる可能性」を無くす為というのが一つ。
でもこれは当たり前の事ですよね。著作権は作り出した自分たち(もしくは製作会社や出版社)が持つのが当たり前で、管理団体に預けるのがデフォルトの音楽業界自体がちょっとオカシイと思うのです。
それに、ウチのようなアングラっぽいところで活動してると、最早「JAS某に登録してる事自体がイメージダウン」だったりもするんですよね。
あともう一つ。
こんな事する団体に預けたくない。
賠償金は(これもおかしい部分は多々あるが)まぁ仕方ないとしよう。だがピアノ撤去に関しては断固反対です。
なにが「文化を守る」だよ。ジャズ喫茶という文化を潰してんじゃん。
次に二次使用について。
現在は昔と違って、コンピュータとインターネットの普及によって、個人や小規模のアーティストグループでも、クオリティの高い作品が安く手軽に作れる様になりました。
更に自分達で創りあげた作品を発表する「表現の場」も出来ています。
YouTubeやニコニコ動画が代表的ですね。SNSでもそう言う物が増えてきています。
その中で「既存の映像」と「既存の楽曲や台詞、効果音」を組み合わせて新しい創作物を作るという、所謂「コラージュ」や「コラボレーション」と呼ばれるコンテンツがあります。
このコラージュの一番のポイントは、「既存の」という所、つまり二次使用が重要なんです。
既存の物を組み合わせるから面白いんですよね。
これはMAD動画や「歌わせてみた」等のパロディ作品が代表的です。
こういった作品を作ってる方は勿論、著作権を侵害したいから物を創ってる訳ではなく、「組み合わせが面白い」という発想を具現化しただけなんです。
また、その大半が非営利目的であり、一時的なネタで作ってる方もいるでしょうが、自分の発想力および表現技術向上の修練の為に創っている方も多々います。
そしてこれは明らかに「文化」の一つです。
他にも、「絵を描くのに自信があるが、ストーリーが書けない」「映像編集は出来るけど、映像素材を用意出来ない」「自分の歌を聴いてほしいけど、作詞も作曲も出来ない」という方々がいます。
こういった方々に「素材」を提供出来れば、活躍出来る可能性が出てくるじゃないですか。
これらの事から、二次使用をある程度認める事によってアーティストの技術発展に貢献する事が出来るんです。
そして個人アーティストがこういった作品を創る事によって、発想力や製作技術を養う事が出来る訳で、制作会社は即戦力にもなり得る良い人材として迎え入れる事も可能になります。
つまり将来の発展に投資する事にもなるんです。社会に還元出来るんですよ。
以前YouTubeで違法コンテンツを一斉排除した事がありましたが、その時にあの「スターウォーズ」を作ったルーカスフィルムが、スターウォーズのファンムービーやパロディ等のコンテンツは残す様に要請しました。
もしかしたら、ここまで考えての判断なのかも知れません。
文化を守る為と謳っている団体がありますが、確かに守る事は大事な事です。
ですが守るだけでは不十分なんです。
文化を守りつつ発展させなくてはならない。その為には二次使用をある程度認める事が鍵となります。ダビング回数がどうとかいう問題じゃないんです。
(肖像権などの人格権に影響する場合は、この考えに当てはまらないというか、もっとシビアに考えないといけません)
この「守る」と「発展させる」はバランスの問題で、守る事(=著作権を厳密に)に固執しすぎると文化発展の障壁になってしまい、逆に発展の為といってパブリックドメイン(著作権を放棄)にすると、アーティストの収入がなくなります。
この2つのバランスを取る事で、現在のアーティストにも、将来のアーティストにもプラスになると思っています。
管理団体には、教育の一環として著作権の重要さを世に訴え続け、著作権侵害抑制の為に活動して頂きたい。
今回、運良くアカツキのCDを出す機会を得たので、この様な考えを踏まえた上で二次使用について許可しました。
とりあえずこのような設定をしましたが、こういう事自体が初めてなので、著作権管理がどれだけ大変なのか分からないし、どんなシチュエーションで二次使用されるかを全て把握するのは無理だろうから、ある程度の軌道修正はあると思いますが、まぁよっぽどな事が無い限り大丈夫でしょう。
現時点での、1クリエイターから著作権に対してのアプローチだと思って頂ければ、と思います。
曲についてはこういうゲームBGMの場合、自分一人でほとんど作っているので演奏権や原盤権等の問題が無いから管理は楽だ、というのは確かにあります。
それ以外にも:
・管理団体に預ける事で、制作者側も足を引っ張られる事があるから
・パブリックドメイン(著作権放棄)にすると、別の問題が起こる可能性があるから
・自分たちで持って当たり前だろ?そこまでやってこそクリエイター/アーティストだろ?
というのがあります。
「オーケン事件」の例(真偽の程はさておき)においても、著作権を預ける事でトラブルが起こっています。
こういう「自分の作った著作物を自分の思い通りに出来なくなる可能性」を無くす為というのが一つ。
でもこれは当たり前の事ですよね。著作権は作り出した自分たち(もしくは製作会社や出版社)が持つのが当たり前で、管理団体に預けるのがデフォルトの音楽業界自体がちょっとオカシイと思うのです。
それに、ウチのようなアングラっぽいところで活動してると、最早「JAS某に登録してる事自体がイメージダウン」だったりもするんですよね。
あともう一つ。
こんな事する団体に預けたくない。
賠償金は(これもおかしい部分は多々あるが)まぁ仕方ないとしよう。だがピアノ撤去に関しては断固反対です。
なにが「文化を守る」だよ。ジャズ喫茶という文化を潰してんじゃん。
次に二次使用について。
現在は昔と違って、コンピュータとインターネットの普及によって、個人や小規模のアーティストグループでも、クオリティの高い作品が安く手軽に作れる様になりました。
更に自分達で創りあげた作品を発表する「表現の場」も出来ています。
YouTubeやニコニコ動画が代表的ですね。SNSでもそう言う物が増えてきています。
その中で「既存の映像」と「既存の楽曲や台詞、効果音」を組み合わせて新しい創作物を作るという、所謂「コラージュ」や「コラボレーション」と呼ばれるコンテンツがあります。
このコラージュの一番のポイントは、「既存の」という所、つまり二次使用が重要なんです。
既存の物を組み合わせるから面白いんですよね。
これはMAD動画や「歌わせてみた」等のパロディ作品が代表的です。
こういった作品を作ってる方は勿論、著作権を侵害したいから物を創ってる訳ではなく、「組み合わせが面白い」という発想を具現化しただけなんです。
また、その大半が非営利目的であり、一時的なネタで作ってる方もいるでしょうが、自分の発想力および表現技術向上の修練の為に創っている方も多々います。
そしてこれは明らかに「文化」の一つです。
他にも、「絵を描くのに自信があるが、ストーリーが書けない」「映像編集は出来るけど、映像素材を用意出来ない」「自分の歌を聴いてほしいけど、作詞も作曲も出来ない」という方々がいます。
こういった方々に「素材」を提供出来れば、活躍出来る可能性が出てくるじゃないですか。
これらの事から、二次使用をある程度認める事によってアーティストの技術発展に貢献する事が出来るんです。
そして個人アーティストがこういった作品を創る事によって、発想力や製作技術を養う事が出来る訳で、制作会社は即戦力にもなり得る良い人材として迎え入れる事も可能になります。
つまり将来の発展に投資する事にもなるんです。社会に還元出来るんですよ。
以前YouTubeで違法コンテンツを一斉排除した事がありましたが、その時にあの「スターウォーズ」を作ったルーカスフィルムが、スターウォーズのファンムービーやパロディ等のコンテンツは残す様に要請しました。
もしかしたら、ここまで考えての判断なのかも知れません。
文化を守る為と謳っている団体がありますが、確かに守る事は大事な事です。
ですが守るだけでは不十分なんです。
文化を守りつつ発展させなくてはならない。その為には二次使用をある程度認める事が鍵となります。ダビング回数がどうとかいう問題じゃないんです。
(肖像権などの人格権に影響する場合は、この考えに当てはまらないというか、もっとシビアに考えないといけません)
この「守る」と「発展させる」はバランスの問題で、守る事(=著作権を厳密に)に固執しすぎると文化発展の障壁になってしまい、逆に発展の為といってパブリックドメイン(著作権を放棄)にすると、アーティストの収入がなくなります。
この2つのバランスを取る事で、現在のアーティストにも、将来のアーティストにもプラスになると思っています。
管理団体には、教育の一環として著作権の重要さを世に訴え続け、著作権侵害抑制の為に活動して頂きたい。
今回、運良くアカツキのCDを出す機会を得たので、この様な考えを踏まえた上で二次使用について許可しました。
とりあえずこのような設定をしましたが、こういう事自体が初めてなので、著作権管理がどれだけ大変なのか分からないし、どんなシチュエーションで二次使用されるかを全て把握するのは無理だろうから、ある程度の軌道修正はあると思いますが、まぁよっぽどな事が無い限り大丈夫でしょう。
現時点での、1クリエイターから著作権に対してのアプローチだと思って頂ければ、と思います。
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